やりがいを感じた介護予防の運動サービスの仕事
「運動サービス」に関わる多くの人が感じることは、「高齢者の方が元気になっていく様子がはっきりとわかる」ということです。
そしてこの話をしてくれる時は、職員のみなさんがみんな『笑顔』で話してくれることです。
それはたぶん、それだけ「やりがい」のある素晴らしい仕事だと感じているからこそではないかと思います。
例えばこんなケースがありました。
歩くことが困難だった高齢者の女性の方が、3ヶ月間の「高齢者向け筋力向上トレーニング」を受けました。
最初の頃は自分が歩けなくなったことで、気分も沈みがちな感じで、会話もあまりしない程でした。
3ヶ月間の間少しずつ会話をしながら、心身共に健康に回復するように『プログラム』を進めていったのです。
すると今まで歩くことが困難だったのが、歩ける距離が少しずつ長くなっていったのです。
最初の頃は3m先まで歩くのもやっとだったのが、最終的には階段を昇り降りすることもできるようになったのでした(手すりは持ってですが)。それに加え、体力的な回復が進むにつれ、精神的な回復も見られてきました。
つまり、日がたつにつれ体調が良くなってきて、最初は落ち込んでいた高齢者の女性が、職員と会話を楽しんでするようになってきたのでした。毎日接することでコミュニケーションが深まってきたのです。そして、2ヶ月を過ぎた頃からはなんと、その高齢者の女性が施設に来る時に『お化粧』をしてくるようになったのでした。
高齢者といっても『女性』なのです。
体力的に回復してきたことで自信がでてきたのです。
そして、精神的にも前向きになって、忘れかけていた『女性としても輝きたい』という感情が、再びあふれてきたのでした。こういうことを心身共に健康になると言うのでしょう。そして、そのことを話す時の職員さんの顔は、とても嬉しそうな『笑顔』なのです。仕事を通じてこのような『感動』に出会えることって少ないです。
人と触れ合うことによる『感動』。
仕事を続けていくなかで大切な「やりがい」につながることであるのは言うまでもありません。